ピアノの先生には「毎日練習する習慣をつけて」と言われているけれど、一体どれくらいの時間練習させればいいのかな?
毎日1時間練習どころかピアノの前に座らせるだけで一苦労!みんなどれくらい家庭で練習しているんだろう。。
練習時間と上達にはかなり関係がありそうな気もするけれど、我が家はみんなと比べてどれくらい練習で来ているんだろう??
こんなお悩みありませんか?
上のお悩みのように考えてしまう気持ちめちゃくちゃ分かります!
上手に演奏している子たちを見ては
「特別な手を持っているわ~」
とか言っていましたが、本当は分かっているんです。
練習時間がきっと違うんだって!
この記事では、ねんれい別に目標にすると良い練習時間についてまとめました。
なかなか思うように練習してくれない子供との戦いのに疲れたあなたの心に
少しだけゆとりを持ってもらえる内容になっていますので
ぜひ最後まで読み進めてみて下さい。
この記事を書いたのは
ピアノが大好き【to-ko(トーコ)】です!
ピアノに憧れながらも触れ合えない幼少期を経て
愛娘の習い事に選んだのは勿論「ピアノ」
娘の練習と同じくらいの熱量で大人から始めた独学ピアノを楽しんでいます。
王道のピアノライフを送る娘と、
大人から始めた独学ピアノの経験から感じる
「ピアノを学ぶにあたって本当に大切なこと」
そんなことをお伝えしていけたら良いなあと思っています。
よろしくお願いします♪
【ピアノの練習時間】小学生の目安
4歳でピアノを習い始めた娘に先生から言われた言葉です。
しかし、小学生になった今本当に5分で良いのか!?
実際の家庭練習の実態に関するアンケートと、
ピアノの先生の本音をもとに詳しくまとめました!
ぜひ参考にしてください。
小学校1〜2年生の平均:30分〜1時間
目指すところや、指導を受ける先生の考え方でも大きく変わりそうですが
最低「30分」を一つの目安にすると良さそうです。
我が子も小学校低学年ですが、平均的に45分〜1時間くらい練習しているイメージです。
しかし、30分を切る日もありますが、そんな日は
「いったい何がどう上達したんだい?」
という感じで終わります。
集中して練習していると、30分なんてあっという間に過ぎています。(その体感時間親だけという説濃いめにあり)
小学校3〜4年生の平均:15分〜30分
小学校3〜4年生も、やはり最低30分は練習することを目安にすると良さそうです。
もちろん、もっともっと時間を取れるなら何時間でも練習した方がいいいでしょうけども。
小学校5〜6年生の平均:1時間以上
小学校も高学年になってくると練習している曲も難しくなってきているでしょうし、
1日30分の練習では追いつかなくなっていると思います。
5〜6年生にもなれば集中力もだいぶん付いてきているでしょうし、
1日1時間を目安にすると良さそうです。
しかし、この年代のお子様はだんだん忙しくなってくることも多いと思います。
勉強がも本格的になってくるでしょうし、
塾の宿題に追われているかもしれません。
中学生になると部活も始まりますし、
ゆっくりピアノの練習に時間を割けなくなってくる頃かもしれません。
ピアノの先生に聞いても、
やはりこの年代でピアノを辞めてしまうお子様は少なくないんだそうです。
しかし成績の良いピアノ継続組の子達は、
ピアノは勉強の邪魔どころかとても良い気分転換になると口を揃えていっているそうなので、
うまく両立して取り組めると良いですね!
ピアノの練習は小学生でも毎日するものだと理解が必要
子供は自己肯定感が高い場合が多いので、
「上手にピアノを弾けているのに練習する必要は無い」
と思っていしまうケースが多いのだとか。
子供なりに「なぜ練習するのか」理解することは必要です。
毎日練習するにあたって大切なことをまとめてみました。
ピアノを習っている理由を整理する
ピアノを習っている理由は人それぞれだと思います。
例えば
・上手に弾けるようになりたい
・ピアニストになりたい
・音楽の授業で良い点を取りたい
・憧れのYouTuberみたいに弾いてみたい。
あげ出したらキリがありませんが、
とにかくどんな理由であろうと、結果的に
「ピアノを上手に弾くことができる」
状態になりたいわけです。
しかし、
「音大を目指してプロのピアニストになりたい人」
と、
「音楽の内申点がちょっと良くなったら良いなと思って練習している人」
この2りが同じ熱量で同じくらいの時間練習する必要もないですよね。
自分なりに、なぜピアノの練習をしているのか、
何を目指しているのかを一度冷静に考えて整理してみると
「練習しないといけないけどしたくない〜・・・」
といった心のモヤモヤもスッキリすると思いますよ。
ピアノは家での練習ありきの習い事!
ピアノはスイミングみたいにレッスンに行った時に頑張ればいつか泳げるようになる。
というようなことはありません。
なぜなら、ピアノを上手に弾くという行動がめちゃくちゃ難しいことだからです。
水泳が簡単という意味ではありませんよ。
レッスンで先生に教えてもらったことを、
次のレッスンまでにできるようになっておく必要があります。
たとえ先生の横で弾けたとしても、
1週間ピアノを触らなければ指は思うように動かなくなっているでしょう。
もう、問答無用でピアノは家で練習することが前提!家で練習しない子は弾けるようにならない!
と、力技で押し切っても良いと思います。
それくらい、ピアノは家での練習ありきの習い事であると認識させてあげてください。
毎日練習を習慣にする為に10分の日があっても良い
理想を言えばピアノの練習は毎日1時間はしてほしいところですが、
現実的ではないですよね。
私だって「今日はどうしてもご飯作りたくない!」という時もあって、
そんな日はコンビニで好きなものを買って食べてもらったりもしています。
子供にだっていろんな気持ちがあって、
頑張れる日もあればどうしても気分が乗らない日だってあるでしょう。
完璧を目指してピアノの練習のハードルをあげず、
たとえ10分の日があったって毎日ピアノに触れたことを褒めてあげられるのが理想です。
大人の自分には甘く、子供にはスパルタなんてちょっと恥ずかしいですしね。
子供自身も、どんなにしんどくても
「10分ならピアノの練習をしてみるか」
と、思えるんではないでしょうか?
「人の集中力は40分で切れる」を覚えておくと楽になる
我が子は面白いくらい、練習を始めて40分くらい経つと宇宙に飛び立ちます。
目は虚になり、何を言ってものらりくらり。
完全に集中力の全てを失います。笑
どうしたもんかと思っていましたが、娘に限らず人間の集中力というものが、
そもそも「40分しか持たない」そうです。(もちろん個人差はありますよ!)
集中力が高いときには、脳の前頭葉から出るガンマ波が高くなっています。
ガンマ波は作業をし始めたときは高いんですが、すぐに落ちてしまいます。
40分を境に急激に下がるので、40分が集中力が切れる一つの目安だと言うことはできると思います。
引用:池谷裕二/東京大学薬学部教授。脳研究者。
こんなものなのかあ。
と、焦る気持ちがなくなったので、
気分転換に娘の好きなように作曲して弾く自由曲の時間を挟んだり、
一旦休憩してお菓子を食べたりアニメを見たりしてから練習を再開させます。
集中力が続かないのは甘えているわけでも、だらけているわけでもなく、
人間の本質なんだと知っているだけで心にゆとりが生まれますし、
対策も考えられます。
ぜひ頭の片隅にでも「集中力は40分」と記憶していてください!
練習時間<練習の質
ピアノの練習は私もするので良くわかるのですが、
例えば「1時間練習しよう」と決めてピアノの練習を始めても、
ダラダラと無意識に時間が経つのを待つばかりのような事になり一つも上手になりません。
それよりも
と決めて始めると、段違いに集中して練習ができます。
結果、なんとなく弾けていただけの曲の中に
「おおっ!綺麗に弾けてる!」
と思えるフレーズが誕生しています。
そして、だいたい1時間以上練習していたりするんです。
時間を目標にするのは個人的にあまり良くないなあと思っていて、
娘に「何時まで練習するん?」「何回弾いたら終わり?」と聞かれてもその質問に関しては答えません。
見通しが立った方が頑張れるものだと聞くので
私「〇〇の曲と〇〇の曲が満足いく演奏できたら今日は終わりにしよう」
と伝えるようにしています。
子供でも集中して質の良い練習になっていると感じます。
なので、とりあえず長い時間練習させようと考えず、
小さい事で良いので何を達成させるかというのを一回一回目標を立てて練習するのが良いと感じます。
「時間より質」を優先させると、
おのずと時間の方も増えていくと思うのでぜひ参考にしてみてください!
ティピナ家庭での練習に関するアンケート
ティピナとは
色々書いてきましたが、
やっぱりよそのお家ではみんなどれくらい練習してるのか、
またはピアノの先生の本音はどれくらい練習してもらいたいと思っているのか
など、気になりますよね。
その気持ちめちゃくちゃ分かります。
こちら、「ティピナ」
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会
(ぜんにほんぴあのしどうしゃきょうかい、英: The Piano Teachers’ National Association of Japan)は、主にピアノ指導者によって構成される団体。 略称はピティナ(PTNA)。
こちらの団体が家庭でのピアノに関する調査を公開していたので載せておきます。
意外な結果もあって面白かったので興味があれば是非見てみてください。
ピアノ家庭での練習に関するアンケート結果
どうですか?
あんがい思ったより我が子は練習で来ている方だと思いましたか?
それとも逆にもっと頑張らないといけないなあと思いました??
アンケート結果なので、絶対に周りの子と同じくらいは練習させなければ!
と変に思い詰めずに、あくまで参考程度に見ていただけたらと思います。
他所は他所。うちはうち。
です。